RIZIN.30 第一試合 ぱんちゃん瑠奈VS百花
RIZIN初となる女子キックの試合。
ぱんちゃん選手はKNOCK OUT -BLACKという団体でチャンピオンであり、11試合全勝という女子キックのトップにいる選手。
対する百花選手はミネルヴァという団体で21年1月までチャンピオンだった選手。
立場的にはぱんちゃん選手の方が格上だが、キャリアは11戦のぱんちゃん選手に対して、百花選手は40戦と大きく差がある。
「女子キックはつまらない」と言われている中で、国内最大の格闘技団体であるRIZINで初めての女子キックの試合が組まれたということで、両選手女子キックの魅力を伝えたいという想いが会見の時から強く出ていました。
その強い想いが試合にも出ており、リーチで有利なぱんちゃん選手に対してカウンターのパンチを繰り出す百花選手。
被弾しながらも撃ち続けるカウンターパンチは何度もぱんちゃん選手に当たっており、
リーチの有利さを潰していました。
一方、ぱんちゃん選手は得意の蹴りを遠い距離から的確に当て、百花選手を攻めづらくする。
途中、ぱんちゃん選手がカーフキックを放つ場面も。
両者一歩も引かずバチバチの攻防。
序盤はぱんちゃん選手のパンチを避けまくっていた百花選手でしたが、
後半になるにつれ徐々にパンチを被弾していきます。
プレッシャーをかけられ下がる百花選手に、終始前に出続けたぱんちゃん選手。
判定3−0でぱんちゃん選手の勝利となりました。
勝利を告げられるも曇った表情のぱんちゃん選手。
「倒せず、申し訳ないです」と、期待されていたような試合ができなかった事に悔しさを滲ませていました。
個人的には、初めて女子キックという試合を見て女子キックというものの印象が変わりました。
見る前は攻防の少ない、スピードの遅い退屈な試合、というようなイメージだったのですが、両者の試合は手数がとても多く、スピード感のある試合で、KOこそなかったものの見応えのある試合でした。
また、ぱんちゃん選手は華があるので格闘技や女子キックに興味がない層も取り込んでいきそうですね。
正直、ぱんちゃん選手可愛くて好きです(笑)
勝利者マイクでは、
「華だけじゃなく、しっかり実力のある選手としてまた迎えてもらえるように」
と語っていたように、本人は今の立場に納得しておらずもっと上を目指すんだという気持ちが伝わってきました。
これから楽しみな選手です。