RIZIN.30 浜崎朱加 vs. 藤野恵実
国内チャンピオン同士であり、親友同士の二人による激闘。
藤野選手はパンクラスストロー級(-52.2kg)の王者で、今回は階級を落としての試合。
浜崎選手は「親方」と呼んでいるそう。
浜崎選手はInvicta FCというアメリカの団体で日本人初の世界王者になった事もあり、現RIZINスーパーアトム級王者。
試合前から殴り合いの試合をすると宣言をしていた二人。
女子の殴り合いって想像ができない・・・というか、やはり男子に比べると迫力が足りないというイメージでした。
この試合を見るまでは。
THE 親方
藤野選手とは試合経験があり、浜崎選手の師匠とも呼べる存在の藤井恵さんが心配そうに見つめます。
RIZIN.27で浜崎選手と接戦を繰り広げた浅倉カンナ選手も観戦しています。
第1R開始。
左に周りつつパンチを狙う藤野選手に対して、テーピングが巻いてある左足にローキックをコツコツを当てる浜崎選手。
浜崎選手のローキックに対してカウンターを狙うもなかなか当たりません。
ローキックを当てられ続けながらも、宣言通り殴りにいく藤野選手。
しかし、藤野選手のパンチは避けられ、浜崎選手のパンチは当たるという上手い距離の取り方をされ、パンチを当てることができません。
藤野選手のパンチをバックステップでかわしつつ、強烈なカウンターを当てる浜崎選手。
1R開始早々から藤野選手の左顔面が大きく腫れ上がっています。
徹底的にパンチでの勝負を狙っている藤野選手に対して、それに応えるように浜崎選手も自分からパンチを多く打つようになります。
藤野選手のパンチを距離でかわし、コツコツとパンチを当てていく浜崎選手。
第1R終了。
おそらく藤野選手のパンチはほとんど浜崎選手に当たっていませんでした。
当たっていたとしてもかすった程度。
一方の藤野選手は、ローキックとパンチを多く被弾し、顔面は大きく腫れています。
これが元世界王者の実力か・・・。
第2R開始。
変わらず藤野選手はパンチで攻めます。
対する浜崎選手は1R目と変わり打ち合いに応じます。
バチバチの第2Rが始まりました。
しかしやはりパンチの打ち合いでも、1R目同様に浜崎選手の攻撃は当たり藤野選手の攻撃はかわされる展開。
詰めてくる藤野選手に対して浜崎選手の強烈は右フック!
一瞬膝をついてしまいますがすぐに立ち上がる藤野選手。
蹴りとパンチを織り交ぜつつ、パンチをかわす浜崎選手に対して、徹底的にパンチのみを放つ藤野選手。
藤野選手のフェイントにも少しの反応で対応する浜崎選手。
ここで第2R終了。
第1Rに比べ浜崎選手が打ち合うようになったので、ワンチャン藤野選手のパンチが当たるかなと思いましたが、全然当たっていませんでした。
むしろ、第1Rよりも攻撃を当て、攻撃を避けていたという印象です。
ファイナルR開始前に両選手に消極的な姿勢が見られるとの事で注意が与えられる。
女子でこんな顔になった人見たことないよぉ・・・
傷一つない浜崎選手。
ファイナルR開始。
積極的に前に出てくる浜崎選手。
前には出ますが、打ったらすぐに距離を取る、相手が来たらカウンターを打つ、という完璧な試合運びをします。
パンチを打っても距離でかわされてしまう藤野選手は特攻します!
そして遂に浜崎選手へしっかりとパンチを当てます!ゴンっ!という鈍い音がします。
組み合いになりますが、両者バランスを崩しこけ、またスタンディングの展開に戻ります。
プレッシャーをかける藤野選手が放った右フックが浜崎選手にヒット!
親方のパンチが当たり出します!
クリーンヒットーーーーーーーー!
親方ラーーーーーーーッシュ!!!(パチスロっぽい)
これまでのダメージを取り返すかのように藤野選手のパンチが当たり始めます。
どれも結構な威力に見えます。
試合時間も残りわずか。
両者ぶつかり合います!
パンチを被弾しているのに笑っている浜崎選手。
藤野選手との殴り合いを心の底から楽しんでいるよう。
最後は壮絶な打ち合いで試合終了。
すぐに抱き合う二人。
親友同士の殴り合いが終わりました。
試合結果は、 判定 (3-0)で浜崎選手の勝利。
親方顔面がぁあああ・・・
数分前までバチバチに殴り合ってたようには全く見えない二人。
実力の差は明らかにあったが、どんなに殴られても前に出続け、徹底的に殴り合いにこだわった藤野選手の気持ちの強さと、いい試合をするという二人の覚悟。
この二人でないとできない試合でした。この二人だから出た迫力がありました。
そして試合が終わったらすぐに親友に戻る二人の関係性がとても眩しかったです。