RIZIN.30 第二試合 昇侍VS鈴木千裕
DREAMにも出場経験のある38歳のベテラン昇侍選手と、キックボクシング現役王者で総合格闘技の経験もある22歳の若き侍、鈴木選手との試合。
昇侍選手といえば「秒殺侍」の異名を持つ通り、あの山本KID選手がやった「4秒KO」を超える「3秒KO」記録を持つストライカーの選手として有名。
一方の鈴木選手は、キックボクシングでの実績に目が行きがちだが、実は2016年にRIZINが開催したアマチュアの大会で優勝しており、その後パンクラスで7試合しているキックボクシングとMMAの「二刀流」の選手。
そんなストライカー同士の試合。
今回66kgでの試合だったが、昇侍選手はここ最近バンタム級(61.2kg以下)での試合が多く、普段65kgで試合をしている鈴木選手がウエイトの面で有利との見方がありました。
勝敗予想でも鈴木選手有利の声が多く、筆者の勝敗予想も鈴木選手のKO勝利でした。
試合後、昇侍選手自身もご自身のYouTubeで「最初見た時絶対負けるじゃんと思った」と言っていました笑
向き合う両者
こうやってみると結構な体格差があります。
試合は開始早々、鈴木選手が攻め込む
鈴木選手の大振りのパンチを次々とバックステップでかわす昇侍選手。
コーナーに追い込む鈴木選手。
すぐに試合は大きく動きます。
連続でパンチを出してくる相手に対して、昇侍選手の右のカウンターがヒット
体勢を崩す鈴木選手に左もヒット
崩れ落ちる鈴木選手に追い討ちのグラウンドパンチ連打
レフェリーストップにより1R20秒TKO勝利。
勝利後の昇侍選手の雄叫び
普段温厚で、おちゃらけたイメージが強い昇侍選手とのギャップにやられました。
マジかっけーっす、兄貴。
まさしく「秒殺侍」の異名に相応しい勝利。
勢いでガンガン前に来る鈴木選手に対し、冷静にバックステップで打撃をかわしてからのカウンター。さすがのベテラン。
鈴木選手は打撃もウエイトも相手より自信があったのと、初のRIZIN出場という事で速攻でぶっ倒して盛り上げてやろう!という気迫を感じました。
しかし、結果的にその気迫が前に出過ぎてしまった事で、大振りの打撃ばかりになり、隙を作ってしまい敗因となりました。
まだまだ若いし、練習と経験をたくさん積んでまたRIZINで見たい。
「ほんとに悔し涙を流す事が多くて、何度も挑戦しても勝てなかったこの大舞台のリングで、ほんとに諦めずにずっと苦しいことを乗り越えて、頑張ってきたから今日勝つことができました」
この言葉に泣けた・・・。
そして、
「歳は取っていくものですが、歳取ることはカッコ悪いことじゃないです!!!」
筆者は昇侍選手と歳があまり変わらないこともあり、この言葉にとてもパワーをもらいました
昇侍選手、ほんとにカッコよかった。